密着シリーズ第四弾。
今回は前回KAMIUでも取り上げたH+ by Airsalonで25歳の若さでフリーランスとしてサロンワークだけでなく芸能人のヘアメイクなど多方面に活躍している、久米村啓太さんに密着取材敢行して参りました。
美容師になられた理由や実際の環境や給料面のお話など赤裸々に話してくださいました。
それでは密着して行きましょう。
※H+ by Airsalonに関しては『H+旗艦店を起点に、4年後の美容業界を変えたい』グリー、ミクシィを経て美容室開業の異色オーナー独占取材の記事参照くださいませ。
フリーランス美容師・久米村啓太とは?
簡単に久米村啓太さんのプロフィールをご紹介します。
出典:Twitter
■久米村啓太(25)
実家が美容室だそうで幼い時から美容師(仮)として実家を手伝っていたという生粋の美容師さんです。
六本木の某有名店でスタイリストとして活躍したのち2016年12月にフリーランスとして独立。
天使の輪が生まれると人気の髪を痛ませないカラーが得意です。
フリーランス美容師とは
もう既にみなさんご存知だと思うのですが、おさらいしましょう。
そもそもフリーランス美容師とは何なのでしょうか?
お店に属さず、個人・またはチームで”個人事業主”として活躍している美容師のこと
このような定義です。
フリーランス美容師の方の特長的なところはその働き方です。
フリーランス美容師はマンツーマン接客が一般的で、寄り添った接客やアドバイスが受けられる
勤務時間などに縛りがないため、営業時間外でも施術が受けられる
薬剤などにも縛りがないため、美容師さんの選定した薬剤で施術が受けられる
のような特徴があると考えています。
お客さん一人一人に対し最初から最後まで自分一人で施術できる環境なのでお客さんからの満足度も高いです。
出社から施術
明治神宮前で昼に待ち合わせをしました。
いざお会いするとKAMIU編集部は驚きを隠せませんでした。
その理由は・・・・なんと手ぶらでした!
身軽な格好が好きなのとほぼ毎日出社しているので荷物は個人のロッカーにいれたままらしいです。
そんな若さ溢れる久米村さんとさっそくお店に向かいました。
お店に着くなり手慣れた様子で準備を始めました。
H+ by AirsalonではIpadで予約を管理しているそうです。
お店の中はシックな雰囲気で落ち着きのある空間でした。
いつも予約より早めに来て準備をし待ち時間はのんびりしているそうです。
施術~退社
施術になると和やかな雰囲気で談笑しつつもかなり真剣な眼差しでカウンセリングを始めました。
「一人一人に満足してもらわないとフリーランスになった意味がない」
とこそっと教えてくれました。
その熱い気持ちはどこから来るのか、この後のインタビューで聞いてきました。
フリーランス美容師の実態はいかに!?
休憩の合間を縫ってインタビューに答えて頂きました。
何故フリーランス美容師になったのですか?
フリーランスになった理由は二つあります。
一つ目は一人一人にもっと向き合って満足してもらいたかったです。前のお店は規模の大きい店だったのでシャンプーやブローはアシスタントの子がやってました。僕はもっと長く関わりたかったし全部自分で担当したかったです。もちろん大きい店でしかできない色々なことを学べたし今の自分があるのは前のお店のおかげだと思っています。しかも今もお客様と一緒に店販買いに行くくらい仲良しですし!
二つ目は前のお店の栄枯盛衰を見て、感じた時に自分は将来に向けて独立しようと思ったことですね。
将来やりたいことは何ですか??
将来は実家のお店を継ぎながらも自分のお店も恵比寿とかに持ちたいと考えています。
全然大きさとかにこだわりはないけど今のお客様が来れるように立地的に恵比寿にしようと考えております。
いろいろな人がフランクに立ち寄れるよなサロンを作りたいです。サロンワークだけでなく芸能人とかのヘアメイクもやっていきたいです。
あとバーと併設した美容室や沖縄の海辺に開放的な美容室を作ったり面白いこともやっていきたと思っています。
実際にフリーランスになられて何が変わりました?
まずは自由な時間が増えました。それによって休みと仕事のメリハリがつけやすくなりました。遊ぶ日はとことん遊びます。この前は友だちと朝7時まで飲んでました(笑)でも出歩くことによってつながりが増えるからすごく良い経験が出来ますよ。
あとは金銭面ですかね。
(実際の金額は恥ずかしいとのことですがだいたい2~3倍に増えたとおっしゃってました。)
今の美容師・美容業界に向けて一言お願いします
仕事を楽しんでください!
自分が仕事を楽しんでない人がお客様を満足させることなんてできないですから。カットが上手かろうがカラーが上手かろうが結局お客さんに満足してもらうためのツールでしかないです。最終的に満足に繋がることならなんだってした方が良いと思います。だから25歳でフリーランスになって楽しくやっています。みなさんも本当に美容師が好きなら辛いことも楽しめますから。
それに仕事が楽しくないなら辞めれば良い。他にもチャレンジしてみてもっと合うものがあるかもしれないですからね。
まとめ
フリーランスの実態がご理解いただけたかと思います。
メリットは
・時間や金銭面が大きく変わる
・自分の考え方、大事にしている価値観に従って美容師が出来る
という点かと思います。
25歳という若さでフリーランスの美容師となることでもちろん苦労などもあるかと思います。
しかしその反面、時間んに融通が利いたり、手取りが2~3倍に増えるというメリットも多くあります。
今回のインタビューを通して感じたのは、久米村さんの様に25歳でフリーランスになるという選択肢が美容業界にも少しづつ浸透している事を感じました。それによって徐々に美容業界の構造も変わりつつあるように思えますし、変化を必要としているのではないかと思います。
フリーランスの方が増えて行けば美容業界の働き方・構造は確実に変化すると思います。
この変化が美容業界に何をもたらすのか、それをKAMIUでは追っていきたいと思います。
おまけ:
過去の密着取材シリーズ
第1回:【密着取材】原宿で働く現役フリーランス美容師の一日に密着!
第3回:【密着取材 第3弾】有名店を経て26歳でフリーランス美容師独立 | 新宿 永田一弥さん